タイ料理には、トムヤムクン・パッタイ・ガパオなど、日本でも有名な料理がたくさんあります。
せっかく旅行などで現地を訪れたなら、ぜひチャレンジしてみたいのが屋台料理。
タイといえば屋台文化が発達していて、屋台街はさながら日本の縁日のように賑わっています。
タイ料理名のルールは単純明快
タイ料理では、調理法+食材名、もしくは食材名+調理法で構成されている料理名が多く存在します。
トムヤムクンやカオパット(炒め飯)などもその一例。
例えばトムヤムクンは
トム(ต้ม)=煮る
ヤム(ยำ)=混ぜる・和える
クン(กุ้ง)=海老
という意味です。
カオパット(炒め飯)は
カオ(ข้าว)=ご飯・米
パット(ผัด)=炒める
という意味です。
これに、魚介や豚肉や鶏肉など、自分の食べたい食材名を付け加えることで
カオパット(ข้าวผัด)+ムー(หมู)=豚肉の炒め飯
カオパット(ข้าวผัด)+プー(ปู)=蟹の炒め飯
という意味になります。
つまり、カオパット(ข้าวผัด)=炒め飯だと覚えておけば、あとは好きなの食材名を付け加えるだけで、自分好みの炒め飯をオーダーできるのです。
トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง)=海老のトムヤムではなく、トムヤムガイ(ต้มยำไก่)=鶏肉のトムヤムとすることもできますし、調理法のタイ語さえ覚えておけば、メニュー名を見てなんとなく料理が想像できるようになります。
調理法のタイ語
調理法で使われる主なタイ語は下記の通りです。
炒める│パッド│Phad│ผัด
炒める料理全般に使用します。
日本で有名なガパオはホーリーバジルのタイ語で料理名ではありません。
日本でお馴染みのあの料理を注文したければ、正式にはパットガパオ(ผัดกระเพรา)+食材名(豚や鶏肉など)で伝える必要があります。
タイ現地でオーダーする時は「ガパオ」とだけ伝えるよりも「パットガパオ」と伝えるほうが伝わりやすいです。
<代表的な料理>
パッタイ│パッタイ│Phat Thai│ผัดไทย
炒め飯│カオパッド│Khao Phad│ข้าวผัด
ガパオ│パットグラパオ│Phat KraPhao│ผัดกระเพรา
和える・混ぜる│ヤム│Yam│ยำ
食材を和えたり、混ぜるような料理で多く使われるタイ語です。
日本人の感覚でサラダに近いタイ料理はヤム~という名前が多いです。
<代表的な料理>
春雨サラダ│ヤムウンセン│Yam Unsen│ยำวุ้นเส้น
ヤムママー│ヤムママー│Yam Mamaa│ยำมาม่า
トムヤムクン│トムヤムクン│Tom Yam Kung│ต้มยำกุ้ง
煮る│トム│Tom│ต้ม
煮込む料理で使われるタイ語ですが、煮物よりも汁物のほうがイメージ的には近いかもしれません。
<代表的な料理>
トムヤムクン│トムヤムクン│Tom Yam Kung│ต้มยำกุ้ง
おかゆ│カオトム│Khao Tom│ข้าวต้ม
トムカーガイ│トムカーガイ│Tom Kha Kai│ต้มข่าไก่
焼く│ヤーン│Yaang│ย่าง
お肉や魚介類を炭火などで直火焼きにする料理で使われることが多いタイ語です。
<代表的な料理>
鶏肉の炭火焼き│ガイヤーン│Kai Yaang│ไก่ย่าง
豚トロの炭火焼き│コームーヤーン│Khoo Muu Yaang│คอหมูย่าง
焼く│ピン│Ping│ปิ้ง
日本の焼き鳥のようなサイズの小さいものを中火で炙り焼く時に使われるタイ語です。
<代表的な料理>
豚の串焼き│ムーピン│Muu Ping│หมูปิ้ง
つみれの串焼き│ルークチンピン│Luuk Chin Ping│ลูกชิ้นปิ้ง
焼く│パオ│Phao│เผา
強火で一気に火を入れる料理に使われることが多いタイ語です。
シーフードバーベキューなどはこのタイ語を使います。
<代表的な料理>
海老のグリル│クンパオ│Kung Phao│กุ้งเผา
魚介のグリル│タレーパオ│Talee Phao│ทะเลเผา
蒸す│ヌン│Nung│นึ่ง
蒸し器で煮るように蒸す料理で使います。
<代表的な料理>
魚のマナオ蒸し│プラーヌンマナオ│Plaa Nung Manao│ปลานึ่งมะนาว
プラーカポン(白身魚)の醤油蒸し│プラーカポンヌンシーユー│Plaa Ka Phong Nung Sii Iw│ปลากะพงนึ่งซีอิ๊ว
蒸す│オプ│Op│อบ
鍋にふたをして弱火でじんわり蒸し煮をする料理に使います。
タイ語で温めるはオプ(อบ)を用い、コンビニなどで弁当などを温めてもらう場合にも使えます。
<代表的な料理>
海老の春雨蒸し│クンオプウンセン│Kung Op Unsen│กุ้งอบวุ้นเส้น
揚げる│トード│Thoot│ทอด
日本の「揚げる」とイメージは殆ど同じです。タイ料理ではもっともオーソドックスな調理法です。
<代表的な料理>
タイ風さつま揚げ│トードマンプラー│Thoot Man Plaa│ทอดมันปลา
鶏肉のにんにく揚げ│ガイトードグラティアム│Kai Thoot Kra Thiam│ไก่ทอดกระเทียม
食材のタイ語
タイ料理で使う食材のタイ語の中で頻繁に使われるのは、やはりメイン食材です。
○○の焼き飯・○○炒めなど、○○の部分に自分が食べたいメイン食材の入れて伝えます。
例えば、炒め飯はタイ語で”カオパッド”ですが、”カオパッドガイ”のように、カオパッドのあとに食材名を入れることによって、何の炒めが食べたいのか伝えることができます。
炒め飯│カオパッド│Khao Phad│ข้าวผัด
├鶏肉の炒め飯│カオパッドガイ│Khao Phad Kai│ข้าวผัดไก่
├豚肉の炒め飯│カオパッドムー│Khao Phad Muu│ข้าวผัดหมู
├海老の炒め飯│カオパッドクン│Khao Phad Kung│ข้าวผัดกุ้ง
└野菜の炒め飯│カオパッドパク│Khao Phad Phak│ข้าวผัดผัก
また、複合的な料理名としては、日本でも有名な”ガパオ”が挙げられます。
ガパオはタイ料理の名前ではなくハーブの名前です。
屋台で注文するときは”パットグラパオ”と言ったほうが伝わりやすいですが、”パットグラパオガイ”のように、食材名を入れて注文すると屋台の人も悩まずに済むでしょう。
ガパオ│パットグラパオ│Phat KraPhao│ผัดกระเพรา
├鶏肉のガパオ│パットグラパオガイ│Phat KraPhao Kai│ผัดกระเพราไก่
└豚肉のガパオ│パットグラパオムー│Phat KraPhao Muu│ผัดกระเพราหมู
特別なオーダーも簡単にできる
少しのタイ語を覚えておくと、苦手な食材を入れずに注文できたり、辛さを調節できたりと、より自分好みのタイ料理を注文できるようになります。
苦手な食材がある場合や、辛さも自由にカスタマイズした料理を注文したい場合にはぜひ下記のフレーズを覚えておいてくださいね。
辛くしないで
“辛い”はタイ語で”ペット”と言います。
タイ語では下記のように伝えます。
辛くしないで│マイ ペット ノイ│Mai Phet Noi│ไม่เผ็ดหน่อย
また、どのくらいの辛さかを伝える時に便利なのが、唐辛子の本数を伝える方法は、具体的に辛さが調節できるのでとても便利です。
唐辛子を1本入れてください│サイ プリック メット ディアオ│Sai Phrik Met Diao│ใส่พริกเม็ดเดียว
唐辛子を2本入れてください│サイ プリック ソーン メット│Sai Phrik Soong Met│ใส่พริกสองเม็ด
~を入れないで
苦手な食材を入れてほしくない場合は
“ヤー(禁止)”+”サイ(入れる)”+食材名 で伝えます。
○○を入れないで│ヤー サイ ○○│Yaa Sai ○○│อย่าใส่○○
├パクチーを入れないで│ヤー サイ パクチー│Yaa Sai Phak Chii│อย่าใส่ผักชี
└玉ねぎを入れないで│ヤー サイ ホムヤイ│Yaa Sai Hom Yai│อย่าใส่หอมใหญ่
ほんの少しのタイ語を覚えると屋台の楽しみの格段にアップします。
タイ語の発音は難しいですが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
※日本語[カタカナタイ語│タイ文字] の順で記載しています。
炒める│パッド│Phad│ผัด
和える・混ぜる│ヤム│Yam│ยำ
煮る│トム│Tom│ต้ม
焼く│ヤーン│Yaang│ย่าง
焼く│ピン│Ping│ปิ้ง
焼く│パオ│Phao│เผา
蒸す│ヌン│Nung│นึ่ง
蒸す│オプ│Op│อบ
炒め飯│カオパッド│Khao Phad│ข้าวผัด
鶏肉の炒め飯│カオパッドガイ│Khao Phad Kai│ข้าวผัดไก่
豚肉の炒め飯│カオパッドムー│Khao Phad Muu│ข้าวผัดหมู
海老の炒め飯│カオパッドクン│Khao Phad Kung│ข้าวผัดกุ้ง
野菜の炒め飯│カオパッドパク│Khao Phad Phak│ข้าวผัดผัก
パッタイ│パッタイ│Phat Thai│ผัดไทย
ガパオ│パットグラパオ│Phat KraPhao│ผัดกระเพรา
鶏肉のガパオ│パットグラパオガイ│Phat KraPhao Kai│ผัดกระเพราไก่
豚肉のガパオ│パットグラパオムー│Phat KraPhao Muu│ผัดกระเพราหมู
春雨サラダ│ヤムウンセン│Yam Unsen│ยำวุ้นเส้น
ヤムママー│ヤムママー│Yam Mamaa│ยำมาม่า
トムヤムクン│トムヤムクン│Tom Yam Kung│ต้มยำกุ้ง
おかゆ│カオトム│Khao Tom│ข้าวต้ม
トムカーガイ│トムカーガイ│Tom Kha Kai│ต้มข่าไก่
鶏肉の炭火焼き│ガイヤーン│Kai Yaang│ไก่ย่าง
豚トロの炭火焼き│コームーヤーン│Khoo Muu Yaang│คอหมูย่าง
豚の串焼き│ムーピン│Muu Ping│หมูปิ้ง
つみれの串焼き│ルークチンピン│Luuk Chin Ping│ลูกชิ้นปิ้ง
海老のグリル│クンパオ│Kung Phao│กุ้งเผา
魚介のグリル│タレーパオ│Talee Phao│ทะเลเผา
魚のマナオ蒸し│プラーヌンマナオ│Plaa Nung Manao│ปลานึ่งมะนาว
プラーカポン(白身魚)の醤油蒸し│プラーカポンヌンシーユー│Plaa Ka Phong Nung Sii Iw│ปลากะพงนึ่งซีอิ๊ว
海老の春雨蒸し│クンオプウンセン│Kung Op Unsen│กุ้งอบวุ้นเส้น
揚げる│トード│Thoot│ทอด
タイ風さつま揚げ│トードマンプラー│Thoot Man Plaa│ทอดมันปลา
鶏肉のにんにく揚げ│ガイトードグラティアム│Kai Thoot Kra Thiam│ไก่ทอดกระเทียม
辛くしないで│マイ ペット ノイ│Mai Phet Noi│ไม่เผ็ดหน่อย
唐辛子を1本入れてください│サイ プリック メット ディアオ│Sai Phrik Met Diao│ใส่พริกเม็ดเดียว
唐辛子を2本入れてください│サイ プリック ソーン メット│Sai Phrik Soong Met│ใส่พริกสองเม็ด
○○を入れないで│ヤー サイ ○○│Yaa Sai ○○│อย่าใส่○○
パクチーを入れないで│ヤー サイ パクチー│Yaa Sai Phak Chii│อย่าใส่ผักชี
玉ねぎを入れないで│ヤー サイ ホムヤイ│Yaa Sai Hom Yai│อย่าใส่หอมใหญ่