タイ料理の食材 No.003:ナンプラー(魚醤)

食材名:ナンプラー
タイ語(読み):น้ำปลา(Nam Plaa)
日本語:ナンプラー・魚醤
英語: fish sauce

ナンプラーとは?

ナンプラーとはタイの魚醤のことで、イワシを塩で浸けこみ、熟成発酵させて作った調味料です。
タイ語でNamは液体、Plaaは魚です。 「タイの醤油といえばナンプラー!」と思う方はとても多いと思いますが、日本の大豆から作られた醤油とは風味も味も全く異なります。
日本でも秋田県でしょっつるという魚醤が作られていますが、ナンプラーはこのしょっつるととても近いものです。

タイにはシーユーカオなどの大豆から作られた醤油もあり、こちらが日本の薄口醤油ととても近い味をしています。
タイ料理を作るときに、シーユーカオが手元にない場合は薄口醤油でも代用が可能です。

英語でナンプラーはフィッシュソース(fish sauce)です。

ナンプラーを使うタイ料理

タイ料理の中で最もポピュラーな調味料と言えるナンプラー。
ナンプラーを使わないタイ料理を探すのが難しいくらいですので、今回はナンプラーの味をダイレクトに楽しめるものをピックアップしたいと思います。

唐辛子のナンプラー漬け(プリックナンプラー│Phrik Nam Plaa│พริกน้ำปลา)

タイ料理のレストランや屋台に行くとテーブルの上に4種類の調味料を見かけたことはありませんか?
この調味料セットのことをクルワンプルン(เครื่องปรุง)と呼びます。

クルワンプルンの種類や数はお店によって多い場合もありますが、

  • ココナッツシュガーもしくは砂糖(ナムターン/Nam Taan/น้ำตาล)
  • 粉とうがらし(プリックポン/Phrik Pon/พริกป่น)
  • 唐辛子のナンプラー漬け(プリックナンプラー/Phrik Nam Plaa/พริกน้ำปลา)
  • 酢漬け唐辛子(プリックナムソム/Phrik Nam Som/พริกน้ำส้ม)

の4種類が基本です。

プリックナンプラーはナンプラーに唐辛子のみ入ったものや、タイライム(マナオ)やにんにくなどで酸味や風味づけしたものもあります。
テーブルに出された料理の味を確かめてから、好みの量のプリックナンプラーなどをかけて味を調整して食べます。

生海老のナンプラー漬け(クンチェーナンプラー│Khung Chae Nam Plaa│กุ้งแช่น้ำปลา)

海老をナンプラーや唐辛子、マナオ(タイライム)などで味付けをしたタレにつけて食べる料理です。※タレはすでにかかっている場合もあります。
「クン(กุ้ง)」は海老、「チェー(แช่)」は漬ける、「ナンプラー(น้ำปลา)」はナンプラー、直訳すると「海老のナンプラー漬け」となりますが、インターネットでクンチェーナンプラーを調べてみると、「海老のタイ風刺身」などと訳されていることが多いですが、カルパッチョやマリネに近いような気がします。

ナンプラーは日本で購入できる?入手方法は?

日本でもエスニック料理はとても身近なものとなり、スーパーでも気軽にナンプラーが手に入るようになりました。
ご自宅の近くのスーパーで確認してみると良いでしょう。

ナンプラーはメーカーによって風味や味に差がありますが、本場タイでも定番中の定番なのは、 ティパロスというメーカーのナンプラーです。
タイ旅行の際、屋台などを見渡してみるとかなりの頻度でティパロスのナンプラーを見かけると思います。

自宅の近くのスーパーにない場合、離島等で手に入らないという場合は、インターネット通販で購入する方法があります。

Amazonや楽天などでもナンプラーを取扱っているショップがありますので検討してみると良いでしょう。