新型コロナの影響で海外旅行に行けない日々が続いていますね。
ワクチンの接種が進み少しずつ明るい兆しも見えてきているのかなと個人的には考えていますが、こんなに長い期間タイに行けなくなるとは思いもしていませんでした。行けない事でストレスが溜まっている人もいるのではないでしょうか。私も間違いなくその中の一人です。
いつ行けるようになるのかは神のみぞ知るといったところですが、今日はタイ旅行にいけるようになった時のために、コロナ禍のタイ旅行で注意したい事をリストアップしてみました。
コロナ禍のタイ旅行で気をつけたい事とは?
タイ以外の旅行先でも言えることですが、コロナ禍前と後では様々な変化があるということです。
日本でも多くの施設や店舗が閉店・臨時休業・時短営業に追い込まれたり、個人に対しても自粛要請が出ているのが現状です。
感染状況や病床の逼迫度などでステージが判断され、その判断に基づきコロナに対する自治体の対応が決められていきますが、今現在「自分の住んでいる自治体がどのような方針で、それがいつまで継続するのか?」なんて、ニュースにかじりついていない限り詳細を把握して正しく行動するのは難しいのが現状です。
「緊急事態宣言発令中です。」と言われても、緊急事態宣言でとられる措置が時期によって変わっています。直近の緊急事態宣言は5月31日までだったものが6月20日までに延長されていますが、この延長のタイミングで休業要請から時短要請に切り替わった業種もあります。つまり、5月中に収集した「緊急事態宣言中=映画館は休業」という情報を更新する機会がなければ、緩和された6月1日以降も「映画館は休業」という認識のまま過ごすことになります。
このケースでは休業要請から時短要請へ措置が緩和されていますが、逆の場合は「せっかく出かけたのに休業していた…。」という事態になる可能性もあります。
コロナ禍の海外旅行では、旅行先で現地の最新情報を収集し、正しい行動をとることが必要です。海外では外出制限違反で罰金を科せられたりすることもあるので、きちんと情報を収集して楽しく旅行ができるようにしたいですね。
まずは渡航が可能な状況なのか。最新情報には常に敏感に。
タイはコロナ流行初期に厳しい規制を実施し、流行の抑制に成功していましたが最近は感染が急速に広がっている状況です。
7/1からワクチン接種者に限定してプーケット島内の滞在が許可、14日滞在後は他地域への移動も許可されるようですが、これもタイ国内の感染状況によって内容が変わる可能性があります。
航空券を入手した後も、渡航条件などに変更が出る可能性は十分にあります。タイ国内の感染状況によっては最悪渡航NGになる覚悟も必要です。
渡航に関する情報は在タイ日本国大使館のホームページから入手しましょう。
タイへの入国に関連する情報が更新されています。
コロナ禍前のガイドブックは参考程度に。
世界各国、コロナの影響で街の様子が大きく変わっているケースがあります。日本では多くの店舗が休業や閉店していますが、タイでも同じように閉店、休業となっている店舗・施設が多くあります。ここ最近で大きなニュースになったのは東急百貨店の閉店でしょうか。
現地に住んでいる友人からの情報では、バンコクでは店内飲食禁止で、バー、クラブは開いていない状況のようです。本来はタクシーやバスで往来の多かった通りも閑散としていて少し怖いとの事。
バンコクでは、午後9時まで店内飲食、席数は通常の25%、アルコールは提供禁止という状況です。
これは地域によっても変わってくるので、滞在先の条件をきちんと確認する必要があります。
タイ在住経験のある方や、タイ旅行の経験がある方には馴染み深い東急もコロナの影響で撤退しました。
伊勢丹も東急もガイドブックには必ずと言って良いほど掲載されているメジャーな店舗ですが、こういったお店であっても、私達が次回タイに訪れるときには姿を消しています。
コロナ禍前に購入したガイドブックは参考程度に、最新のガイドブックがあればそちらを参考に。さらに最新情報はウェブから入手しましょう。
治安の悪化に注意。
コロナで経済が低迷、困窮者の増加などにより、以前より治安が悪化しているようです。
昨年には在タイ日本大使館が、すり・置き引き・ひったくりなどの犯罪に警戒するよう警告を出していましたが、実際に日本人でも被害が出ていたようです。
・12月頃から、首都バンコクのプロンポンエリアにおいて、在留邦人の方が歩行中、後方から走行してきたバイクタクシーに乗車した者に、持っていたショルダーバック等をひったくられ、そのまま逃走される窃盗(ひったくり)事件が連続で発生しています。
・12月頃から夜間帯に、首都バンコクのプロンポンエリアで、後方から減速して近づいてきたバイクタクシーに乗車する者が、歩行中の被害者の方が所持するセカンドバックやハンドバッグをひったくり、そのまま逃走する窃盗(ひったくり)事件が続発しています。
比較的治安が良いとされていたバンコクの中心部でもこういったお金目当ての犯罪が頻発した時期がありました。今日現在、状況が落ち着いているのかは不明ですが、今まで以上に注意が必要です。
現地のルールに従う。
日本では3蜜の回避やマスクの着用、こまめな手洗いなどが推進されていますが、タイへの渡航が決まったら、現地のルールを確認しましょう。
タイでは都県ごとに
- 厳格最高管理区域(ダークレッドゾーン)
- 最高管理区域(レッドゾーン)
- 管理区域(オレンジゾーン)
に区分けされ、対策内容が異なります。
管理区域の指定は感染状況によって変化しますので、渡航のタイミングで渡航先のルールがどのような内容になっているのか確認し、ルールを守りましょう。
厳格最高管理区域(ダークレッドゾーン)
対象地域:バンコク都、ノンタブリ県、パトゥムターニー県、サムットプラカーン県の4都県
- 原則として公共の場などでマスク着用
- レストランなどでの店内飲食は午後9時まで可。ただし、店内飲食者数は通常営業時の総座席数の25%以下に制限。持ち帰りのみの営業は午後11時まで可。店内でのアルコール消費は不可。
- 授業や研修などの教育活動や多数の参加者を伴う活動、それらに伴う教育施設や建物の使用は不可。
最高管理区域(レッドゾーン)
対象地域:アユタヤ県、チョンブリ県、ラヨーン県を含む17県
- 原則として公共の場などでマスク着用
- レストランなどでの店内飲食は午後11時まで可。店内でのアルコール消費は不可。
- 授業や研修などの教育活動や多数の参加者を伴う活動、それらに伴う教育施設や建物の使用は、各県の定める規制措置を順守した上で実施。
管理区域(オレンジゾーン)
対象地域:ダークレッドゾーン・レッドゾーン設定以外の都県
- 原則として公共の場などでマスク着用
最近では禁酒ルールを破った日本人が逮捕される事例もありました。
旅の恥はかき捨てという言葉がありますが、現地のコロナ対策ルールを知らなかったばかりに逮捕となってしまわないよう、注意しましょう。
念願のタイ旅行、いつになったら行けるようになるのかは未だ不透明ですが、旅行ができるようになったら、安全に楽しい旅行になるよう、情報収集をきちんとしましょう。
東急百貨店、バンコクの店舗閉店へ…コロナ響きタイから事実上撤退
2020/11/01 18:30
【バンコク=山村英隆】東急百貨店は、タイ・バンコク中心部にある店舗の営業を来年1月末で終えると発表した。2019年1月にもバンコクの郊外店を閉めており、今回の営業終了でタイからの事実上の撤退となる。新型コロナウイルスの感染拡大で、現地を訪れる外国人観光客が激減したことなどが響いた。
読売新聞オンライン